山形カロッツェリア研究会 代表 奥山清行(おくやま きよゆき)

山形工房

プロフィール

  • 1959年山形市生まれ。山形東高、武蔵野美術大学卒業。
  • 1985年工業デザインの名門アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン(米)を卒業
  • 卒業後、GM(米)、ポルシェ(独)で研鑽を積み、自動車デザインスタジオの世界的名門ピニンファリーナ社(伊)のチーフデザイナーとして活躍。
  • 2000年母校アートセンター・カレッジ・オブ・デザインのトランスポーテーション・デザイン学部長に就任。
  • 2004年ピニンファリーナ社デザインディレクター。
  • 2006年独立してKEN OKUYAMA DESIGNを設立し、代表に就任。

メッセージ

  このプロジェクトを5年間やってみて、改めて強く感じたことは山形の職人さんのポテンシャルはとても高いということです。優れた技術と、知恵と、ノウハウを持つ山形の職人さんが、高い意識と確固たるコンセプトを持ってモノを作れば、世界一流の舞台で高い評価を受ける製品をつくることができるということを、我々ももっと認識すべきであるし、一般の皆様にも、もっと広く知って頂きたいと思います。このプロジェクトを通じて、職人さんの地位が向上し、若い皆さんのあこがれの職業になるよう、今後も職人さんを前面に出してプロジェクトをPRしていきたいと思います。

   一方で、課題もいくつか見つかりました。一つは販売です。これまでの研究会の守備範囲は、商品のコンセプト出しから、デザイン、試作・開発指導、展示会や雑誌等のプロモートまででしたが、実は、その後の販売が一番重要で、そこに高い戦略性と実行力が伴わないと、せっかく世界で評価される商品を作っても、ヒット商品にはなり得ません。そのためには、個々の企業さんの営業努力というものがこれまで以上に重要になってくるのはもちろんですが、個々の企業レベルではなかなか解決できないことや、商品群全体の販売やブランディングを考えた場合、そこに何らかのビジネスモデルを起こしていかないと、問題は解決しないのではと考えているところです。もう一つの大きな課題は人材育成です。このプロジェクトは各セクションでの高いマンパワーが要求されます。特に重要なのは、「コンセプター」、「業界・企業のキーマン」、「職人さん」の高い意識とスキルの結集です。コンセプターは長期的な視点からの育成と外部調達を平行的に考え、業界・企業のキーマンと職人さんは実際のものづくりを通してスキルアップしていくのがいいのではと考えています。いずれにしろ、開発の要所要所を締める人材の育成は大変重要な課題であり、今後も、長期的な視野に立って取り組んで行きたいと思います。

 「ものづくりよる産業再生」は当初思っていたよりも奥が深く、自分自身も大変やりがいを感じています。今後とも是非多くの皆様の賛同を得て、プロジェクトが進化していくことを希求します。

 
   
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